フレンチシックなお気に入り<Quatre>

Filles et gâteau

今月はバレンタインデーがあったせいもあり、

いつもより甘いものを食べすぎた月でした。

(いただく側ではないのに食べすぎたとは…笑)

普段あまり気にも留めず口にしているお菓子ですが、

色んな歴史や由来があることを、ふと思い返していました。

有名な"タルト・タタン"

19世紀のフランスで、ホテルを営むタタン姉妹が

うっかり失敗したタルトが美味しく出来上がったことで功を奏し

"タルト・タタン"という新たなお菓子の歴史が誕生したエピソードや、

フランス女優ブリジット・バルドー命名した

"タルト・トロペジェンヌ"なんていう南仏の郷土菓子もありました。

(サントロペのパリジェンヌってまさにバルドーのよう^^)

シュークリーム(Chou à la crème)

のシュウ(Chou)は、キャベツ、

ミルフィーユは

mille(千)、feuille (葉)で

1000枚の葉っぱという意味^^

少食だった作家のフランソワーズ・サガンは、ミルフィーユを頼む際、

「1000枚じゃなくて100枚の葉っぱにしてね」と言って

ケーキを注文していたそう。

サガンらしい洒落た言い回しです*

 

今月も綴ってみます。

日常の合間にちょっとフレンチな時間を楽しむための映画や音楽に本。

フレンチシックなお気に入りと暮らしを彩るものたち*

 

Cinéma【La peau douce*柔らかい肌/1964年】

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柔らかい肌〔フランソワ・トリュフォー監督傑作選11〕 [DVD]

カトリーヌ・ドヌーヴの姉であるフランソワーズ・ドルレアック

フランソワ・トリュフォーが美しく撮った映画。

ストーリーは、実際に起こった新聞の三面記事に基づいたお話。

この映画を初めて知ったのは10年以上前の

FIGARO JAPONのコラムだったでしょうか。

以来、ずっとお気に入りの映画です。

女性を撮るのが上手いとされているフランソワ・トリュフォー

ドルレアック演じるニコルがリトルブラックドレスで踊るシーン、

ジャン・ドサイ演じるピエール(浮気相手)を

じーっと見つめる眼差しはとても印象的で

ファムファタールな視線の行く末は、

緩やかに破滅へと向かうのですが…。

どこかヒッチコックのような雰囲気がありながらも

トリュフォー独自の柔らかいタッチで描かれる

緻密でしっとりとしたモノクロ映画です。

 

Books【LA CHAMADE *熱い恋/フランソワーズ・サガン

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 「恋愛もの」と聞くと、

今となってはあまり身が入らなかったりするのですが、

人の心理の精密さや複雑に絡み合う心情を楽しむことは

恋愛小説という観点ではなくても読んでいて面白いと感じます。

また、朝吹さんの翻訳は、こんなにも美しい文章があるのかと思うほどで、読んでいて

不思議と優しく心地良い気分にさせられます。

この本は20代の頃に読んで、

当時の自分に新しい視点を与えてくれた本でした。

例えば、シャルルが、放つ言葉

”アントワーヌはあなたと一緒にいるためにあなたを愛しているのです。

彼はあなたと幸福でいたいのです。

彼の年では最もなことです。

だがわたしは、自分のことを離れて

あなたが幸福であることを望んでいるのです。”

これは、浮気をする彼女にだいぶ歳の離れた恋人が放つセリフですが、

自分のことはさて置き、相手の幸せを願うという考えは

当時の自分にはまだまだ難しいことであったようにも思います。

誰かのことをこんな風に思えたら素敵だなと思いながら20代の時に読み、

長年経った今も、愛情について考えると、ふとサガンの物語にでてきた

様々なフレーズが蘇ります。

この本は、物語の冒頭のページに「両親へ」と捧げられており

アルチュール・ランボー

「ぼくは幸福の秘法を研究した。これは誰もが試みる。」という

詩が添えられています。

小説のタイトルは、日本では出版社の意向で分かりやすく

"熱い恋"というタイトルがつけられたそうですが、

フランス語のタイトルは"LA CHAMADE(ラ・シャマード)"

「降参の合図に打ち鳴らす太鼓の音」という意味で

この物語を巧みに表現しています。

この小説はサガンの脚色によって、カトリーヌ・ドヌーヴ主演で

「別離」というタイトルで映画化もされています。

実は、フランス映画界に名だたるアキム兄

(「太陽がいっぱい」や、「昼顔」、「輪舞」などの名作を

世に送り込んだプロデューサー)が、ブリジット・バルドーと、

ジャン=ポール・ベルモントを使って撮ろうとしていましたが、

サガンは、バルドーが主演したかったのは知っていたけれど、

彼女は役に合わないと思い、これまで自分の小説の映画化の出来栄えに

あまり満足いっていなかったこともあり、アキム兄弟に権利を譲らず

本と登場人物への意見が一致したアラン・カヴァリエ

(ジャンヌ・モロー主演の「恋人たち」や、

死刑台のエレベーター」でお馴染み)と仕事をする方を選んだそうです。

日本ではまだソフト化がされていないようですが、

機会が巡ってきたら、ぜひ観たい映画の一つです。

 

MusicFrance Gall / L'anthologie】

夢見るフランス・ギャル ~アンソロジー '63 / '68

フランスギャルは、フレンチポップスの中でも

ひときわスウィートな印象がありますが、

キャッチーなメロディーや、ちょっと鼻にかかったギャル独特の歌声は

聴くとひとたび時代を超えシックで甘いフレンチな

(まさに"この世はバラ色の甘いボンボンみたい"の歌詞そのもの♩)

世界に連れて行ってくれます。

セルジュが手がけた"夢みるシャンソン人形"などお馴染みの曲から、

"あなたが欲しい" "けんかの前に"など少し大人になったギャルが歌う

ややB級な名曲まで収録されている

フランスギャルの集大成のようなアルバム。

バレンタイン月だったこともあり、なんだか急に甘い音楽が聴きたくなりました。


Toi Que Je Veux France Gall

 

(以下ここ1ヶ月くらいの日常の回想*)

 

Aquarelle【1人時間は水彩画に癒される*】

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気がつくとスマホをいじっている時間が増えて

スマホ断ちしたいな・・と思っている時に、

なんとなく子供と遊びで描いていた水彩画に夢中になってしまいました。

ネットは、有効に使えばとても良い物ですが、

際限なく没頭してしまうと、自分にとって不必要な情報まで

目にしてしまったり、心が乱されたり、

ミヒャエル・エンデの「モモ」でいうところの

時間泥棒に翻弄された状態になってしまいます。

何か、気持ち的にも、時間の使い方にも

プラスになる過ごし方がしたいなぁと思った矢先、

水彩画にはまり、今ではちょっとした癒しの時間になっています。

 

J'étudie le français【フランス語の美しい響きに惹かれ*】

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ゼロからスタートフランス語 会話編

フランス語を学びはじめたきっかけは、製菓衛生師の勉強をしている際、

実習のレシピがフランス語だったため、必然的に学ぶ環境下であったことと

自分の好きなフランス映画や音楽を自分なりに解釈しながら

堪能したいという気持ちから始めました。

しかしここ最近は日常に煽り立てられ疲弊する毎日

(というのはいいわけかもしれませんが…)

すっかりフランス語から遠のいていました。

少し自分の時間を見つけられるようになって、

かれこれ3年ぶりに再開したフランス語。

語学を勉強する時のテキストって相性もあるような。

今まで自分が学んできた過程にフィットしているのだと思いますが、

これはとても分かりやすくて、特に、発音が具体的に

(「u」の口で「i」と発音するなど)書かれていて参考になりました。

毎日同じことの繰り返しで、子供の成長は感じられるのに、

自分は何の変化も感じられない生活の中に身を置いていると、

自己犠牲が当たり前になっていき、自分でも気づかないうちに

どんどん気持ちにも余裕がなくなってきたり。

少しでも自分のためだけの時間があると気持ちも前向きになれる気がします。

 

Bon appétit One plate【あまりものでワンプレート*】

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バレンタインに作ったブルスケッタをそのままランチに

トマトクリームスープと一緒に。

ブログを始めた当初から1番アクセス数が多いのが、

以前作ったトマト缶と牛乳で作るトマトクリームスープ

(半分くらいがこの記事だったりする^^;)

今回は生クリーム入りで新たに作ってみたら、

生クリーム入りの方が当然ながらこくがあって美味しかったので

後ほどレシピに起こしてみようと思います*

petitfrhr.hatenablog.com

 

Sweets 【デコレーションなしでも華やかなマルグリットケーキ*】

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底が抜けないタイプの焼き型は、焼き上がって、

型からちゃんとはずれるまで、ちゃんと出来るかな〜と

オーブンを覗きながらソワソワ。

美味しくできても生地が型にくっついてしまうと、

それだけで台無しになってしまいます。

このマルグリット型は見事にスルッと簡単にはずれてくれました。

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タイガークラウン ケーキ型 黒 169×40mm Blackマルグリット型17cm スチール フッ素加工 耐熱250度 5078

焼き菓子系は生クリームなどでデコレーションをするよりも

シンプルに粉糖をふりかけるだけの方が美味しく感じます*

今回も、焼き上がったものに、アイシングを軽く塗って

刻んだドライフルーツをパラパラとふりかけおしまい*

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petitfrhr.hatenablog.com

 

Fashion【流行は追わず自分らしい色と形の服を長く着る*】

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最近は"特別な日"のために、お洒落をするなんて日もあまりないのですが、

けれど、よそ行きのお洋服って着る時に気分を盛り上げてくれたりしますね。

クローゼットを見たら懐かしのワンピースがちらほら。

ファッションの仕事をしていましたが、

私は身なりも考えもかなり保守的だと思います。

今手にしている洋服で可能な限りやり過ごしたいですし、

目新しい凝ったデザインを取り込むというよりは、自分が好きな色や形を

マイナーチェンジさせていく方が自分には合っている気がします。

今ではすっかり出番はあまりなくなってしまいましたが、

ずっと着れるようなシンプルでスタンダードな形のワンピースたち。

手元にある自分らしい洋服をお手入れしながら大切に着ていきたいです。

 

三寒四温のこの頃。

外は梅の花もちらほらと咲いてきました。

穏やかな春が到来しますように*