プルースト

「失われた時を求めて」を読み進めたい⑦記憶の漂流曲

日常のごく平凡な経験が、ある日突然マドレーヌの味とともに蘇り 歓喜に結びついたことから、その幸福の秘宝を文学によって開花させた マルセル・プルーストの「失われた時を求めて」 まだまだ、入り口に立ったばかりですが、 鈴木氏の本を一読して思うこと…

「失われた時を求めて」を読み進めたい⑥記憶の喚起と音楽の歓喜

プルーストは、音楽を聴いて陶酔している状態と、 無意志的記憶による、ふとした瞬間に過去の記憶が蘇り 幸福感に包まれている状態を「似通っている」と言います。 もしも「言葉」というものが存在しないとすれば、 その代わりに誰かと感動を分かち合うこと…

「失われた時を求めて」を読み進めたい⑤読書の本質

"人は自分のおかれた環境に応じて、 それにふさわしい人格を身につけてゆくものなのだろう。" これは、鈴木道彦さんによる 「プルーストを読む『失われた時を求めて』の世界」にでてくる、 とある人物について語った一節なのですが、 この文面だけを読むと、…

「失われた時を求めて」を読み進めたい④作家は誰でもプルーストになりたがる?

「作家は誰でもプルーストになりたいと思うのですが、 当然だと思いますね。でも彼は天才です。」 フランソワーズ・サガンの「愛と同じくらい孤独」で サガンがプルーストについて語ったいくつかの言葉が引っかかっていました。 愛と同じくらい孤独 (新潮文…

「失われた時を求めて」を読み進めたい③根底を流れるテーマ

まずは、私なりにプルーストのバッググラウンドと、 少なからず物語のアウトラインを把握することから始めました。 この時代の歴史的背景や、西洋文化に親和性がないと読み進めるのが困難だと思い 「失われた時を求めて」の翻訳家である鈴木道彦さんの 「プ…

「失われた時を求めて」を読み進めたい②挫折に挫折を重ね

プルーストは、世界の文学に絶大な影響を与えたとされており、 フランスでは彼を読まずに文学を志す人はいないと言っていいほどだそうです。 私がプルーストを知ったのは、 私が愛好するフランソワーズ・サガンの愛好する作家だったからです。 ("サガン"のペ…

「失われた時を求めて」を読み進めたい①無意志的記憶とは?

書いてたらとても長くなってしまったので、 小分けに投稿してみようと思います 以前ブログに書いたのですが、 昔に聴いていた曲を、久々に聴いていたら とても懐かしい思い出が蘇ったのです。 ある歌を聴いて懐かしくなったり 遠い思い出が何かによってフラ…